イビキや睡眠時無呼吸症候群を放置するとどうなるのか
コラム東京イビキクリニックです。
イビキや睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、自身では気づきづらく、見逃されがちな健康問題ですが、放置することでさまざまな深刻な影響を引き起こす可能性があります。これらの症状は、単に寝ている間の不快な問題にとどまらず、身体全体の健康に悪影響を与えることがあるため、早期の認識と適切な治療が必要です。
イビキと睡眠時無呼吸症候群
まず、イビキと睡眠時無呼吸症候群の違いについて簡単に説明します。イビキは、気道が部分的に狭くなることによって、空気が通るときに喉の組織が振動し、音を立てる現象です。多くの場合、イビキ自体は深刻な健康リスクを伴わないこともありますが、音がうるさくベッドパートナーに迷惑をかけたり、睡眠の質に悪影響を及ぼすことがあります。
一方、睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に気道が完全に閉塞し、呼吸が一時的に停止する状態を指します。この状態は、数秒から数十秒続くことがあり、何度も繰り返されるため、睡眠の質が著しく低下します。無呼吸が長期間続くと、酸素不足や血流の低下が生じ、脳などをはじめ身体にさまざまな悪影響を与える可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群を放置することの影響
1. 高血圧のリスク
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、血圧が持続的に上昇することがあります。呼吸が停止するたびに血中の酸素濃度が低下し、これが自律神経系を刺激して血圧が急上昇します。これが繰り返されると、血圧が慢性的に高くなり、高血圧を引き起こす原因となります。高血圧は、心臓病や脳卒中など、さらに重大な健康問題のリスクを高めます。
2. 心臓病と脳卒中
無呼吸症候群が続くと、心臓や血管に負担をかけます。呼吸停止が頻繁に起こると、酸素不足が心臓に影響を与え、心臓が十分に血液を送れなくなる可能性があります。これにより心不全や不整脈が引き起こされることがあります。また、無呼吸による酸素不足は血液凝固を促進するため、脳卒中のリスクも高まります。
3. 糖尿病のリスク
睡眠時無呼吸症候群は、体内インスリンの働きを妨げることがあり、これが糖尿病のリスクを増加させる可能性があります。無呼吸が繰り返されることで、体内のホルモンバランスが乱れ、インスリンの効き目が低下することがあります。糖尿病の進行を予防するためには、睡眠時無呼吸症候群の早期発見と治療が重要です。
4. 認知機能の低下
睡眠の質が悪化すると、脳の働きにも悪影響を及ぼします。特に、睡眠時無呼吸症候群では、深い睡眠が不足し、脳が休息できなくなります。これにより、記憶力や集中力、判断力が低下することがあります。さらに、長期間にわたって睡眠不足が続くと、認知症のリスクが高まる可能性もあります。
5. うつ病や精神的な健康への影響
慢性的な睡眠不足は、精神的な健康にも深刻な影響を与えることがあります。睡眠時無呼吸症候群により十分に休息が取れないと、イライラや不安感が増し、うつ病を引き起こすことがあります。また、感情の起伏が激しくなることもあり、精神的な安定を欠いた状態が続くと、生活の質が低下します。
6. 日中の過度な眠気
睡眠時無呼吸症候群の最大の特徴の一つは、睡眠の質が著しく低下することです。呼吸が止まるたびに眠りが浅くなり、十分な休養を取ることができません。そのため、日中に強い眠気を感じることが多くなります。この眠気は、仕事や日常生活に支障をきたすだけでなく、交通事故などの危険を引き起こすことにもつながります。
7. 身体的な負担
イビキや無呼吸が続くことで、身体が常に負担を感じることになります。例えば、夜間の呼吸停止によって、心拍数が不規則になることがあり、これが心臓に負担をかけます。また、呼吸が停止するたびに脳や内臓が酸素不足に陥るため、全身にストレスがかかり、長期的には体調を崩す原因となります。
まとめ
イビキや睡眠時無呼吸症候群を放置することは、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病、認知機能の低下、うつ病、日中の眠気など、身体的・精神的な健康に多大な影響を及ぼします。これらの症状に心当たりがある場合は、早期に医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。睡眠時無呼吸症候群の治療には、生活習慣の改善や専用の治療機器(CPAP)の使用が効果的ですので、放置せずに早期に対策を講じることをお勧めします。最初に試す治療としては当院のHILTレーザーなども、組織を切除するわけでは無いため、リスクやデメリットが少ないと言われています。
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